2012年10月19日金曜日

旅行業務管理者試験攻略へ

① 旅行業務取扱管理者とは?

 まず、そもそも旅行業務管理者とは何でしょうか?
旅行業法施行規則というものに「旅行業務取扱管理者」の職務が記載されており、
詳細は以下のとおりとなります。(旅行業法施行規約第10条)
  1. 企画旅行の旅行計画の適正な作成
  2. 料金表の掲示
  3. 旅行業約款の掲示
  4. 取引条件の説明
  5. 契約書面の交付
  6. 適正な広告の実施
  7. 旅程管理のための必要な措置:旅程管理業務を行う主任の者を通じた管理・監督
  8. 旅行に関する的確な苦情処理
  9. 契約内容に係る重要な事項についての明確な記録または関係書類の保管
また、旅行業務取扱管理者は、取り扱う旅行が国内旅行と海外旅行の業務範囲の別により、
国内旅行業務のみを取り扱うことができる国内旅行業務取扱管理者
海外及び国内の旅行業務を取り扱うことができる総合旅行業務取扱管理者
2種類の資格があります。

 旅行業者は各営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を1名以上選任し、
一定の管理及び監督業務を行わせることが義務付けられています。
 

② 旅行業務取扱管理者試験について  

 次に旅行業務取扱管理者試験について述べます。

・ 国内旅行業務取扱管理者試験試験科目
  1. 旅行業法及びこれに基づく命令
  2. 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
  3. 国内旅行実務
    1.  運送機関及び宿泊施設の利用料金その他の旅行業務に関連する料金
    2.  旅行業務の取扱いに関する実務処理
・ 総合旅行業務取扱管理者試験

   1. 旅行業法及びこれに基づく命令
   2. 旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
   3. 国内旅行実務
   4. 海外旅行実務

  上記のように、旅行業務取扱管理者は2種類あり、どちらの試験に合格しても
通訳案内士試験の日本地理が免除となります。

③ どちらを受験するか?

  単純に合格し易さだけ見れば、国内旅行業務管理者試験を受験すべきです。
試験範囲が総合に比べてかなり狭くなっています。
しかしながら、私は総合旅行業務管理者試験を受験しました。
理由は以下の通りです。

1.有資格者の範囲が総合>国内であること
 通訳案内士になった場合、旅行業界とはクロスオーバーすること可能性大です。
 その場合、ステータスの高い「総合」を取っておいたほうがよいと思ったからです。

2.海外旅行実務は趣味である海外旅行の知識を深めることができる

 どちらを選択するかについては、過去問など実際にあたってみて、
決定すればよいかと思います。

 次項では、総合旅行業務取扱管理者試験についてと攻略法について説明
したいと思います。

2012年10月18日木曜日

通訳案内士試験 ~ 試験免除の利用 ~

④ 試験の抜け道
~ 総合又は国内旅行業務取扱管理者試験と
     歴史能力検定の日本史2級に合格する ~

  結論からいいますと、上記2つの試験は短期間の勉強で十分合格可能です。
私がとった勉強法については、次項以降で説明いたしますが、
正攻法(普通に全教科を受験する場合)に比べて、旅行業務取扱管理者試験と
日本史2級を先にとる戦略がすぐれている点を以下述べます。


1.通訳案内士試験直前の勉強は英語にのみ集中できる。

- 通訳案内士試験の直前は、本丸である英語の勉強に集中したいものです。
大学受験の時、苦手の数学ばかり試験直前に勉強したら、
得意の歴史の年号をすっかり忘れていた、などという経験もあろうかと思います。
こういった事態は防ぐことができます。

2.試験日程の関係上、効率のよい勉強が可能

- 旅行業務取扱管理者試験の試験は9月、歴史検定は7月と12月です
(2012年度の場合)。うまくやれば、旅行業務管理者試験を9月に合格、
歴史検定を12月合格、通訳案内士試験を翌年8月に合格できます。
12月以降は英語の勉強(と一般常識もありますが)に集中できます。

3.一度合格すれば、現行の試験制度が続く限り、日本地理・日本史が永久試験免除

- 日本史の年号も、日本地理の地名も一度覚えたら忘れないというものではありません。
試験永久免除の切符は貴重なものであることがわかります。
(もちろん、1年で全教科合格が望ましいのはゆうまでもありませんが、
 社会人の場合、仕事が忙しくなりすぎて、中途で断念ということもあります。
 その場合、例えば、3年後から再スタートの場合、歴史の年号など忘却の彼方です。)

 上記を考慮した場合のモデルスケジュールは以下の通りとなります。


XX年7月:総合又は国内旅行業務取扱管理者試験・勉強スタート

XX年9月:総合又は国内旅行業務取扱管理者試験受験 
      → 合格を前提に速やかに歴史検定2級の勉強

XX年12月:歴史検定2級受験 
      → 合格を前提に通訳案内士試験(英語)の勉強を開始

XX+1年8月:通訳案内士試験(筆記試験) → 合格を前提に口述試験の勉強を開始

XX+1年11月:通訳案内士試験(口述試験) → 最終合格へ

 では、私がどのような勉強法でそれぞれの試験を合格したかを説明していきます。

2012年10月17日水曜日

通訳案内士試験 ~ 抜け道を探す ~

④ ではどうやって合格するか - まずは抜け道を探す!

 さて、合格する為に管理人が最初にしたこと、それは何とか試験の抜け道を探すことでした。
そこで注目したのが、「試験免除」の項目です。

 ・試験免除項目を活用する。

  通訳案内士試験には、試験免除項目があります。
少々長いですが、重要ですので引用致します。(2017年度版)

・一の外国語による通訳案内士試験の筆記試験に合格した者が、
 当該外国語による次回の通訳案内士試験を受験する場合は、筆記試験を免除する。

・一の外国語による通訳案内士試験に合格した者が、
 他の外国語による通訳案内士試験を受験する場合は、日本地理等筆記試験を免除する。

・通訳案内士試験の筆記試験の一部の科目について合格基準に達した者が、
 次回の通訳案内士試験を受験する場合は、当該科目
(外国語については同じ種類の外国語に限る。)についての筆記試験を免除する。

・一の外国語による地域限定通訳案内士試験に合格した者が、
 当該外国語による通訳案内士試験を受験する場合は、外国語筆記試験を免除する。

・一の外国語による地域限定通訳案内士試験の外国語筆記試験について
 合格基準に達した者が、当該試験終了後最初に実施される
当該外国語による通訳案内士試験を受験する場合は、外国語筆記試験を免除する。

・旅行業務取扱管理者試験に合格した者が通訳案内士試験を受験する場合は、
 日本地理についての筆記試験を免除する。

・公益財団法人日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定の一級に合格した者が、
 英語による通訳案内士試験を受験する場合は、外国語筆記試験(英語)を免除する。

・Educational Testing Serviceが制作する
 TOEICテストの公開テストについて840点以上、
 TOEICスピーキングテストの公開テストについて150点以上
 又はTOEICライティングテストの公開テストについて160点以上を得た者が、
 英語による通訳案内士試験を受験する場合は、外国語筆記試験(英語)を免除する。

・公益財団法人フランス語教育振興協会が実施する実用フランス語技能検定試験の
 一級に合格した者が、フランス語による通訳案内士試験を受験する場合は、
 外国語筆記試験(フランス語)を免除する。

・公益財団法人ドイツ語学文学振興会が実施するドイツ語技能検定試験の
 一級に合格した者が、ドイツ語による通訳案内士試験を受験する場合は、
 外国語筆記試験(ドイツ語)を免除する。

・一般財団法人日本中国語検定協会が実施する中国語検定試験の一級に合格した者が、
 中国語による通訳案内士試験を受験する場合は、
 外国語筆記試験(中国語)を免除する。

・中国政府教育部 孔子学院总部/国家汉办が制作する漢語水平考試
 HSK6級180点以上(旧HSK高等試験9級以上)の資格を有する受験者が、
 中国語による通訳案内士試験を受験する場合は、
 外国語筆記試験(中国語)を免除する。

・特定非営利活動法人ハングル能力検定協会が実施する
「ハングル」能力検定試験の一級に合格した受験者が、
韓国語による通訳案内士試験を受験する場合は、外国語筆記試験(韓国語)を免除する。

・国立国際教育院が制作する韓国語能力試験(TOPIK)の6級に合格した受験者が、
 韓国語による通訳案内士試験を受験する場合は、
 外国語筆記試験(韓国語)を免除する。

・公益財団法人日本余暇文化振興会が実施する地理能力検定の
 日本地理一級又は日本地理二級に合格した者が通訳案内士試験を受験する場合は、
 日本地理についての筆記試験を免除する。

・歴史能力検定協会が実施する歴史能力検定の日本史一級又は日本史二級に
 合格した者が通訳案内士試験を受験する場合は、
 日本歴史についての筆記試験を免除する。

・大学入試センター試験の日本史Bについて60点以上を得た者が
 通訳案内士試験を受験する場合は、日本歴史についての筆記試験を免除する。

・大学入試センター試験の現代社会について80点以上を得た者が
 通訳案内士試験を受験する場合は、一般常識についての筆記試験を免除する。

   たいていの人の注目ポイントは、「通訳案内士試験の筆記試験の一部の科目について
合格基準に達した者が、次回の通訳案内士試験を受験する場合は、
当該科目(外国語については同じ種類の外国語に限る。)についての
筆記試験を免除する」というとことかと思いますが、
私が注目したのは、日本地理と日本歴史の免除です

 結構、難しい日本地理と日本歴史が免除となれば、
通訳案内士試験合格はぐっと近づきます。
最初から部分合格を狙うという手もありますが、免除は翌年のみの有効です。

  そこで、私はこういうふうに考えたのです。

総合又は国内旅行業務取扱管理者試験や
歴史能力検定の日本史1級又は日本史2級に合格するのは
難しいのでしょうか?

【追記 (2017年6月16日】

※ 私が通訳案内士試験に合格したのは2008年です。

 その時に比べて試験免除の項目が増えました。

 増えたのは、


 ・地理能力検定の日本地理一級又は日本地理二級に合格 → 日本地理免除
 ・大学入試センター試験の現代社会について80点以上 → 一般常識免除
 ・大学入試センター試験の日本史Bについて60点以上 → 日本歴史免除
 ・TOEICテストの公開テストについて840点以上、
  TOEICスピーキングテストの公開テストについて150点以上
  又はTOEICCライティングテストの公開テストについて160点以上 → 英語免除

  試験免除の抜け道の選択肢が大きく増えたということで、
私と同じように合格を目指す方にとっては、ますます合格しやすくなったと言えます。

2012年10月16日火曜日

通訳案内士試験・概要

・通訳案内士試験の概要・重要ポイント

  試験の詳細は、日本政府観光局(JNTO)ホームページで知ることができますが、
ポイントとなるのは以下の通りです。
(なお、最新の情報をチェックするために、上記ホームページは必ずご確認下さい。)

①  筆記試験は以下の4科目
 
外国語試験・日本地理・日本歴史は70点
一般常識は60点は合格基準点となります。

1. 外国語試験
   (英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、
    ロシア語、韓国語及びタイ語)

2. 日本地理 (マークシート)

3. 日本歴史 (マークシート)

4. 産業、経済、政治及び文化に関する一般常識 (マークシート)

※ 筆記試験合格後に口述試験がある。

 ② 筆記試験研究

 筆記試験の細かい内容について解説する前に、
最初に自分の現在の実力を確認する為に過去問を実際にやってみることがお薦めです。
過去3年分くらいはやってみてください。

過去問は、専門学校のサイト等にも掲載されていますが、解説付参考書
通訳案内士 英語 過去問解説―平成28年度公表問題収録
通訳案内士 地理・歴史・一般常識 過去問解説〈平成28年度問題収録〉
を利用された方が利便性が高いかと思います。



③  試験分析

 試験問題を実際解いてみていかがだったでしょうか?
英語のNative Speakerで日本文化にも造詣の深い人なら、英語筆記試験は簡単でしょう。
難関私立大学に合格したての学生さんで、日本史・地理を受験した方は、
日本歴史・日本地理は簡単だったと思います。
 これら、どれにもあてはまらない管理人が通訳案内士試験に対する印象を
まとめると以下の通りとなります。

 <英語>

1. 純粋に英語の試験(文法・英作文に焦点を当てた場合)としてみた場合、
難易度はそれほど高くない。
(英検1級よりはるか下。私見ではTOEICでは800点くらいか?)

2. ただし、普通に英語を勉強しただけの人にはなかなかわからない類の
英単語力を要求される。
(2009年試験でいえば、相撲部屋、丁稚の英単語を言う必要あり)

3. 日本の習慣・風習・文化についての知識、またそれを英語でうまく説明する
能力が要求される。

<日本地理>

1. 率直に言って、けっこう難しい。
2. 年度によって難易度にバラツキがある。
3. 広範囲な知識を要求される。

<日本歴史>

1. 率直に言って、けっこう難しい。
2. 年度によって難易度にバラツキがある。
3. 広範囲な知識を要求される。
4. 多くの人にとって苦手(大学受験では重視しないであろう)
を思われる美術関係の問題が多い。 

<産業、経済、政治及び文化に関する一般常識>

1. 60点程度なら何とかとれそうである。
2. ただし、とても「一般常識」とは言い難い問題もあり、年度によっては
足元をすくわれるリスクがある。

 では、上記に対してどのように対応していったらよいでしょうか?
私のとった対策を次回から見ていきたいと思います。

2012年10月15日月曜日

はじめに

 通訳案内士試験の受験者数は、英語だけでも3,197人(平成23年度)、
人気資格であることを伺わせます。

  しかしながら、通訳案内士試験に興味を持っていながら、試験の難易度が
高くて難しいと思っていらっしゃる方も多いかと思います。
しかしながら、ある程度の語学力があれば(このある程度の定義が
難しいかもしれませんが)、この試験は攻略が可能です。

  一方、語学以外の日本語による筆記試験があり
(① 日本地理、② 日本歴史、③ 産業、経済、政治及び文化に関する一般常識)、
単に語学力があるだけでは合格できません。

 私は、2008年に通訳案内士試験に合格致しましたが、
一般的な方とは少々異なる方法で試験を攻略しました。

 このブログでは、なるべくお金をかけずに、手堅く通訳案内士試験に
合格する方法を、自分の経験を元に色々と書いていこうと思います。

 試験攻略方法については、最短ではなく、「手堅く」というところにポイントを
置いたのが特徴かと思います。

 (なお、使用した本については、改訂版がある場合はその本を紹介しております。)

 いろいろと通訳案内士試験について述べるとともに、
闇ガイドの横行などについても私見を述べたいと思います。

【追記 (2017年6月16日】

※ 本ページは2012年10月15日に記載しました。
 その後、2013年2月の更新の最後に本ブログは更新していませんでしたが、
 今般、本ブログを再びスタートすることに致しました。

 ブログ再開の理由ですが、


 ① 自分自身、通訳ガイド資格の活用を考え始めたこと

 ② 英語以外の試験合格(具体的にはイタリア語)を目指す予定であること
 ③ 改正通訳案内士法が国会で2017年5月26日に成立したこと

 によります。


 特に③では、政府が無資格者にも有償ガイドを解禁することにしたころによる

 無資格ガイド(中には悪質なガイドもいるでしょう)の横行により、
 ガイドの質低下が懸念されます。
 そんな中、通訳案内士試験にきちんと合格した、有資格ガイドを増やす必要があるな!
 と思ったことが一因です。
 通訳案内士試験は難試験とは思いますが、
 通訳ガイドを目指そうと思っている方にとっては、
 勉強すれば合格できる資格と思います。
 そんな方の一助になれば幸いです。